プログラマとデザイナーの分業(協業)をテーマに考える

先日書いたエントリ のコメントが長くなってきたので改めて。ここでは RIA かそうでないかにかかわらず。

格好の良い Web サイトや、リッチな画面を作ろうとするとき、プログラマに綺麗な画や洗練された格好良い画面をデザインすることを求めても、おそらくイメージしているものとは違うものが出てきます。(システムやソフトウエアの設計を意味するデザインではないです)

依頼する側の頭の中の画のイメージが伝わっていない可能性もありますが、おおかたのプログラマはこういったことを苦手としています。若しくはあまり興味の無い場合が殆どで、出来れば誰かにやって欲しいと思っています。(これは僕の思い込みなだけかもしれませんが)


僕はここ5, 6年の間、 HTML や JSP などを View テンプレートとした Web アプリケーションの開発ばかりしてきて、RIA 的な開発は長く経験していません。(JavaScript ライブラリを使ったエフェクトやウィジェットの使用は除く)
過去に経験したプロジェクトで B2C サイトの構築など見た目も重要視されるプロジェクトでは見た目のデザインはデザイナさんに全てお願いして、デザイナさんは Photshop で見た目の良い洗練された画面の絵を描いてそれを HTML と画像に変換し、それに並行開発で作られた JSPJSF などのプレゼンテーションロジックを含む画面をマージするという風に行ってきました。


そして、この時点でデザイナさんの仕事は終わっています。
一旦マージした後、画面のデザインを直して欲しいという要求を受け、実際に直す人はプログラマです。
それは、最初にデザインするのが難しいのであって、後からちょっと変更するのは誰でも出来るから。


インフラ担当、フレームワーク担当、業務アプリ担当などの担当分けは自然な感じがするんだけど、デザイン担当は少し距離が遠い感じがするんですよね。デザイナさんとの会話は週一回のミーティングでだけ。プログラマとデザイナが最後まで同じ開発チームのメンバーとして一緒に仕事をするというイメージがあまり沸いてきません。何でですかね。僕だけかな。確かにもっと近くで一緒に仕事をしても良いですよね。


RIA の世界に限定すれば、これから MS の Expression BlendAdobeFlash Catalyst といったツールなどがどんどん出てくることによって、簡単に相互の成果物をマージすることが出来、デザイナとプログラマが今より近い場所で仕事が出来るようになるのであれば、望ましい分業の形が作れるのかもしれないですね。そうなってくれることを望みます。趣味や基礎の範囲を超えてプログラマに本格的なデザインのスキルを身に付けさせるのは、そこでスキル転換というのもありなのかも知れないけれど、難しいしなかなか手が回らないです、きっと。
#でもプログラマがより良いユーザーエクスペリエンスを考えて実装することは重要です。


これから、プログラマとデザイナが仲良く一緒に仕事をする時代が来るか、それとももしかしたら、クライアント側スキルを持つプログラマとサーバー側スキルを持つプログラマとで二極化してきて、クライアント側スキルを持つプログラマがデザインスキルも身に付けてくるのか。。。なんて、そんなことを考える近頃です。


ただ個人的には Photshop や Illustrator の基本的な使い方ぐらいは勉強しておきたいとは思っているけど。