「へんな会社」のつくり方

今回はこれ、はてなの社長 近藤さんの本です。


この本を読むと、近藤さん個人と、その人が作ったはてなという会社がどれだけユニークで、常識では考え付かないようなことをやってきたのかがわかります。

出版されてから約3年が経過していますが、はてな以外に、はてなのような取り組みを行う会社は、未だ世の中に出ていないのではないでしょうか。(調べたわけじゃないのであるかもしれません)

近藤さんという社長がいて、社長や会社に惹かれて働く従業員がいて、表層心理か深層心理かはてなを応援したいユーザーがいて、それからおそらくインターネットサービスという業種や世相、関係者の思いや相当な努力、そういった要素が上手ーく組み合わさって、今のはてな(の成功)ができるのだと思います。
そんな上手ーい調合がなければならないので、他の会社が真似したくてもなかなか真似できないだろうと思います。


でも、まったく同じ真似はでいかもしれないけど、「ユーザーと共にサービスを開発する」「会社の中にも外にも情報をオープンに」という心情というか姿勢をもつことは、大事だと思います。
これは「Eric Sink on the Business of Software 革新的ソフトウェア企業の作り方」の Eric Sink さんも言っています。
それから近藤さんが持っているような少年の心も大事ですね。
企業が成長し続ける為には同じことばかりしていては駄目で、ときに創造的破壊をしなければならない。
これには少年のような心がなきゃ駄目なんじゃないかなと思います。
これは何も考えず、リスクばかりとるといった意味では勿論ありません。


さて、面白かったし、ためにもなった。
けど、評価は難しい。


決めた、はいこれ・・・★★★☆☆(四に近めの三)


「へんな会社」のつくり方 (NT2X)

「へんな会社」のつくり方 (NT2X)